2022年12月30日 配信
媛ヒメルです。
小説を書くようになったきっかけの出来事ですが……うーん、自分で予告しておいて難しいですね……。
記憶をさかのぼってみると、私が小説らしい小説を書いたのは、たぶん高校生の頃だと思います。
そのとき住んでいた部屋のベランダから、近所の屋根がよく見えたのです。なだらかな三角形をしていて、ちょうどピラミッドみたいな形をしていました。月の光に照らされると、本物のピラミッドのように妙に神々しく神秘的に見えたものです。その屋根をぼーっと眺めているうちに、もしかするとあそこはちょうどいい傾斜だし、何かの動物のちょっとした休憩地点になっているのかもしれない、と思うようになりました。そしていつしか、どういうわけだか巨大な蛾を頭に思い浮かべていました。
ピラミッド型の屋根にじっとはりついて羽を休める蛾。そんな絵が頭にこびりついて、高校生の私は屋根と蛾の短い小説を書きました。
それから何十年も経ち、その話を元に「蛾を呼ぶ」という短編を書きました。私の最初の本「空虚成分」の中に収められていますので、もしよかったら読んでみてくださいね。
(アイキャッチ画像は、自作の耳当てとセーターです。)
2 件
「蛾を呼ぶ」
高校時代に考えた話だったんですね!
セーターかわいい💕
はじめまして。
ヒメル先生の最初の著作『空虚成分』を拝読した者です。
ブログ開設おめでとうございます。
耳当てとセーターはもしかして…!
どことなく蛾を彷彿をさせる色使い。
もしかしてイメージされたのでしょうか。
執筆活動応援しております。
お身体ご自愛ください。