「味覚ノスタルジア」執筆中

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なんてほのぼのとした癒しの笑み!

マッシュルームを切るたびに毎回身悶えしてしまいます。
可愛いｯ、可愛すぎる！

切っても切っても現れる、笑顔の金太郎飴。
まるでドミノ倒しのように並んだ至極の笑みのオンパレード♪
このなんともいえないマッシュルームスマイルに、私はもうデレデレなのです。

「いや～ん、マッシュくぅ～ん」

大丈夫だヨ。

微笑むマッシュくんからそんな声が聞こえてきます。

なぁんにも心配することないヨ。
見守ってるから大丈夫だヨ。

そっと私を励ますマッシュたち。

「そうだよねっ」

いつしか私もニコニコしていることに気付きます。
「あ〰️ん、マッシュくぅ～ん♪」
身をくねらせながらも、結局は食べてしまう自分がちょっと怖い……。
でもこれがまた美味しいんだなッ！

思えば私はなんでもない場所にすぐ顔を見つけてしまうクセがあるようです。
調理中でいえば、古くなって中にすが通ったニンジンは、断面がムンクの叫びになっているし、流しの台にたまたま落ちた水滴はニコチャンマークに見えたりするし……。

あ、顔だ！と認識した瞬間、手が止まります。
思わずジーッと見入らずにはいられません。

たぶん原始の記憶が呼び覚まされるからでしょう。
太古の昔、人間は生きるために素早く獣を見つける必要がありました。茂みにひそんでいる顔を認識する必要があったのです。
獣だけでなく人間同士でも、敵か味方か、相手が何を考えているか、人はじっと顔を見ます。きっと顔に反応するよう遺伝子に組み込まれているに違いありません。(たぶん……)

まっ、そんなことはともかく、スーパーでマッシュルームが安売りされていると、あの癒しの笑顔を求めて思わず買ってしまう私なのでした。