2025年4月18日 配信
「7月5日に日本が沈むらしいよ」
「でっかい津波が来るって」
「未来人が言ってたとか、予知夢が当たってるとか」
クラスメイトたちは面白がって話していたが、一星の胸には妙なざわつきが残った。
というのも──
父親が、かつて“ノストラダムスの大予言”に本気で怯えていたからだ。
1999年7月、世界が終わると信じて、大学受験の勉強を放棄したという。
「意味ないだろ?世界が終わるのに。だったら遊んでた方が得だ」と。
その父が今、一星にこう言うのだ。
「7月5日、気をつけろよ。何か…来るかもしれない」
冗談っぽく笑う父の目は、どこか本気だった。
コメント
0 件