「運命の7月5日」*プロローグ(第1話)はこちら 目次 1. 昼休み、教室の空気はいつもと違っていた。2. 「先生!今日、タクトとリョウたち、こっそり“避難訓練”するって言って、学校抜け出した!」3. 教頭先生の声が、職員室のスピーカーを通して流れた。 昼休み、教室の空気はいつもと違っていた。 「ねえ……これ見た?」ミナがスマホをこっそり見せてきた画面には、SNSの投稿が表示されていた。 『知り合いの父が自衛隊で働いてて、機密情報だけど、7月5日、東京湾に“異常な動き”があるって言ってたらしい』 「またデマじゃないの……」一星が眉をひそめると、タクトがすぐに言い返した。 「でも、前もこういうの … 続きを読む 第八章「波紋のはじまり」
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