新刊紹介
2024年9月11日 配信
この写真は昭和25年(1950年)の多分秋に、自宅前で父が妻(筆者の母)を撮った写真である。自宅とは原爆落下中心地から直線距離で約260㍍離れた国道沿いの場所にあった。 疎開する前に父が暮らした家が熱線と爆風で消えてなくなり、その跡地に、廃材でとりあえず6畳一間の家を建て、新しい生活を始めた処である。そしてここが筆者の実家である。その家は写ってはいないが、庭の無い玄関から入ると2畳ほどの土間があり、土間の右側に6畳の居室、土間の左側に台所と洗面所と汲み取り式のトイレがあった。雨の日は雨漏りがした。雨戸は隙間や穴だらけで、手前の障子に隙間や穴から差し込んでくる外の景色が逆さまに写って不思議でき […]
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新刊紹介
2024年8月22日 配信
平和祈念像が完成したのは昭和30年(1955年)、私が小学校1年生の頃だったと覚えている。丘の上の広々とした平和公園に、その銅像はできあがった。当時の子ども達の目には、何の銅像か何を意味しているのか解らなかった。筋骨隆々とした髪の長いオジサンが変な格好をして座り白い粉を吹いている銅像にしか観えなかった。付近を通りかかる大人に「こいは何の銅像ね?」と尋ねても「さぁ何やろか?」とか「平和ば祈る銅像たい!」というくらいの返事しかなかった。どうも納得できなかった。 銅像ができあがると、近隣に住む子ども達や私の仲間達も放課後や休日などにそこに押しかけて行き、台座の岩壁をよじ登り銅像の足下に […]
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新刊
2024年8月7日 配信
クリエイティブメディア出版・キャスティング局です。 「核兵器が無い平和な世界を希求して」 新刊リリースです。 『キノコ雲の下からさあもう一度』:ナガサキ・被爆家族の願い(著)浦上原天 ※当時の貴重なお写真も多数収録 8月6日「広島原爆の日」そして、8月9日「長崎原爆の日」に合わせて新刊発売となります。Amazon最新リリースランキング「9位」。Amazonランキングも売れ筋ランキング「36位」でスタート。好発進となりました。 *Amazon 最新リリースランキング: *Amazon 売れ筋ランキング: – Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキング) *新刊情報 * […]
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記事
2024年5月9日 配信
浦上原天です。 「キノコ雲の下から、さあもう一度(改訂版)」(ナガサキ・被爆家族の願い)の出版を決意したきっかけについてお話ししたいと思います。 「キノコ雲の下から、さあもう一度(改訂版)」の原文は、私の父の原爆被爆体験談に拠ります。 長崎に原爆が投下された当時、父は40歳でした。 私の父は「ナガサキに原爆が投下され、被爆し、家族の多くが皆死んでしまった。私も被爆死した家族と共にいっそのこと死んでしまいたかったのに。だが私は死ぬことすらできず、生き残ってしまった…」という無念というかなんと申しますか、とても複雑な思いを語っていました。 生き残ってしまった父にとっての「生きている意味」、それは「 […]
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