2021年最後に大きな試練？
2021年12月29日 配信
体調悪化
2021年12月下旬になって、頻脈、動悸、発汗、吐き気、意識が遠のく感覚などが頻繁に出るようになりました。
それまでも症状は時々出ていましたが、ここまで繰り返すのは初めてだったため、「念のために」と詳しく検査をしました。
その結果、心臓に異常が見つかり、専門科でより詳しく検査を受けてやはり不整脈があるということでした。
稀な疾患である可能性も否定は出来ず、ただ11年間服用を続けている抗うつ薬の影響も考えられるためまずは出来る限りの減薬を行いながら経過観察をすることとなりました。
心電図の異常と発作的な症状が出るタイミングがズレていることもあって、原因や対策がはっきりしたわけではないのですが、とにかく原因になりそうなものを少しずつ取り除く必要があります。
減薬、断薬の難しさ
しかし、抗うつ薬の減薬は非常に難しいものです。11年前と比べたら随分減薬は進んでいますが、今以上に減薬を進めるとうつ病の再燃が非常に怖いのです。
私も診療において患者さんに減薬を提案したり、患者さんからの希望で減薬をすることは多くあります。しかし、かなり慎重にしないと病状が再燃してしまうことが非常に多いのです。そして、再燃した場合には回復により多くの時間がかかったり、薬をより多く使わないといけない事態が起きたり、ダメージが非常に大きいです。
私の場合は必要性が高いから抗うつ薬を服用しているのですが、減薬、断薬が難しいために安易に向精神薬を服用することは避けた方が良いと考えるのは減薬の難しさも理由の一つです。
違う抗うつ薬に変えたらどうか？とも思いましたが、効いている抗うつ薬を変えることで大きく調子を崩す危険があり、また薬を変えたところで心臓への負担はあまり変わらないと予想されます。
私はうつ病をすでに4回悪化させており、ここで悪化させてしまった場合、以前に出ていたような希死念慮も強まると予想されます。これまでは希死念慮に飲み込まれずに何とか回復しましたが、かなり危険な状態でした。次に希死念慮が強まった場合に乗り切れる自信はありません。
病状を悪化させずに減薬を成功させるためには、極力ストレスの少ない環境を作って行く必要があります。今までかなり忙しい生活をして生き急いでいたのですが、今までとは真逆のペースで療養しながら、抗うつ薬を減薬していこうと思います。
今まで診察していたのに急に休んで、非常に多くの方々に多大な迷惑をかけてしまうのは忍びないのですが、うつ病の再燃も心臓疾患もどちらも怖いので・・・慎重に過ごそうと思います。
病気が発覚したことを前向きに
心臓疾患が発覚したのは12月24日。「クリスマスイブ？！よりによってこんな日に！！」と私の気持ちを推し量ってくださる方もおられましたが、見方を変えるとこうも言えますね。「今までの生き方をこれ以上続けたら危険すぎるから、もう休みなさい。」とサンタクロースが私にクリスマスプレゼント代わりに気付かせてくれた。
何事も色んな視点で捉えてみることが大事ですね。
また、これまでのように毎月400km程度のランニングを続けることは、心臓に負担が大きいので出来なくなりました。
「あ～あ。子供の頃から走ってきて、最近は走ることで発散して心身を保っていたのに、それが出来なくなった。」と投げやりになりかけましたが、徐々に考え方も整理出来つつあります。
「記録を狙ってガンガン走ることは出来ないけど、運動自体は心にも体にも必要なこと。歩いたり、ゆっくり短い時間ジョギングをしたり、筋トレをしたり。出来る運動を改めて探す良いチャンスだな。」
思い切り走れないことも、違う視点からとらえたらちょっとわくわくしてきました。
うつ病と心臓の病気という、心にも体にも病気を抱えていますが、病気と闘うのではなく、病気と伴走するという生き方は崩さずに過ごしていきます。
自覚はないけどショックは大きいはず・・・
心臓疾患が分かったことや療養が必要となったことを、私自身は冷静に受け止めていてあまり動じていないと感じています。
「大変なことが起きましたね！？」とご心配を頂くのですが、「案外落ち着いて捉えられています。」とお答えしています。無理をしてそう言っているのではなく、自分の感覚としては冷静だからです。
ただ・・・・私の人生を振り返ってみると、、ツラいことがあってもとにかく我慢して、笑ってネタにして乗り切って、の繰り返しでした。そのうち、我慢しているつもりがなくてもダメージを感じず、それが積み重なって潰れてから「あ、実はダメージがあったんだ。」と気づくようになっていました。
心臓疾患が判明して今までと生き方を大きく変えざるを得なくなって、ダメージを受けない人間はまずいないですからね。冷静なつもりでもきっとダメージは蓄積されているはず。そんな中で減薬するのだから、動けるのにサボっているみたいで申し訳ないな、とは思いますが、その思いに流されずしっかり休まないといけませんね。
減薬について自分でも話していました(笑) 自分に言い聞かせるために見返します。。
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