2024年6月15日 配信
この度の準大賞受賞には、喜びと驚きを感じています。
「走り続けます、夢と希望がある限り」
この作品を書く動機となったのは、古希を目前にして人生を振り返ってみようと考えたことです。
自分が生きてきた人生は、客観的に見ても独特なタイムラインを持つとても興味深いものだと思います。
「バイリンガル」と「バイカルチュラル」、つまり二つの母国語と文化を持ち、その上それぞれの文化圏であるアメリカと日本に完全に属することでもなく、育った環境が中国を中心としたアジア系コミュニティーであったことで、少年時代からアジア人としての意識を持つようになりました。
一方で、生まれが近代日本を築いた二つの全く異なる家系であることも、さらに人生のベクトルに影響を与えました。
勇敢な明治海外開拓団の一員として渡米した父方の祖父母と、地下侍から日本一の富豪に登り詰めた母方の玄祖父の家系、という「農耕と財閥」の両極を引き継いでいることを意識したこともあると思います。
これらを背景とした出発点から、「国際派」と言われるグローバルな視野を持つようになったユニークな人生展開を綴った作品が認められたことは、そのベクトルが間違っていなかったことが検証されたという安堵感を体感しました。
これからも前進を続けながら、さらに未知を恐れずに積極的な選択をしつつ、若い世代からシニア世代まで、幅広い社会層に役立つ人生例となれば良いのではないかと考えています。
国広ジョージ
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