2024年9月12日 配信
以前にも紹介したカットアップ方式とは:完成された完全な直線的テキストを使って、それを少数あるいは単一の語にバラバラにすることで生み出される新たなる文章。バラバラにされた断片は新しいテキストに組み直される。この再編はしばしば驚くような新しいフレーズになることがある。
↓まずは今回は僕が書いた完成されたバイオレンスな文章(アガサという女を殺された主人公がショットガン片手に組織に復讐を誓う物語)を例題に使う↓
おれはショットガンに弾を詰め始めた。お気に入りのレミントンM870。
ポンプアクション式散弾銃・・・こいつで奴らの頭をまとめて吹っ飛ばしてやるのさ。
このお気に入りにはアガサって名前を付けてある。
アガサ・・・おれの女・・・無残にも奴らに惨殺された。
組織はおれが責任をもってぶっ潰す。下っ端の連中はもうだいぶ片付けた。
あとは幹部連中を急襲し、そして・・・
ボスのカーマインを殺るだけ。
今回の騒動の原因はおれにある・・・
ボスの女に手を出しちまったからだ・・・アガサ・・・くそ・・・
弾を詰めながら唇を嚙み締めた。
数では勝てない・・・今までかすり傷で済んだのは奇跡に近い。
今度はそうはいくまい。修羅場が待っているだろう。
この安宿にも長居はできない。すぐに奴らが嗅ぎつけてやって来るに違いない。
と・・・ドアをノックする音が――
↓これをバラバラにし文章を作ってみた↓
おれはかすり傷の付いた弾を噛み締めた。
今度は修羅場がやって来るに違いない。
安宿を嗅ぎつけて、急襲しドアをノックする音が――
アガサは長居はできない。そうはいくまい。
奴の頭をすぐに吹っ飛ばしてやるのさ。
このお気に入りの弾を詰め始めた。
今度はおれがぶっ潰す。責任を持って殺るだけ。
名前・・・おれはショットガン、ポンプアクション式散弾銃。レミントン870だ。
騒動の原因・・・アガサ・・・手を出しちまった。
組織・・・ボスのカーマイン、ボスの女、幹部連中と・・・
あとはまとめて下っ端連中、数ではもうだいぶ片付けた。奇跡に近い。
奴らは無残にもアガサに惨殺された。
↑カットアップ方式で新しい文章を構築した結果、なんとアガサに組織を潰された主人公のショットガンが復讐を誓う物語が完成したのだ・・・。
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