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ホラー&ミステリー作家

大和田龍之介「発狂山・短篇集」発売

短編小説 カテゴリ一覧

8件


2.狂気探偵アンダーソン クリエイティブメディア出版 大和田龍之介 クリエイターズワールド

短編小説

新連載:狂気探偵 アンダーソン

2025年5月14日 配信

神と話したこともなければ、天国に行ったこともない。それでも、地図を与えられたかのように、その地を確信している。                           エミリー・ディキンソン Chapter 1:ロストシティの影 第一話  ぬかるんだコンクリートに何者かが横たわっている。血まみれで・・・顔はよくわからない・・・ぼやけている。 たっぷりとしたブルネットの髪の先端にまで深紅の血が流れ伝わっている。間違いなく女性だと思うのだが、顔だけはっきりと確認できない。  滴り落ちるその血の下に苦痛で歪んだ表情を想像してしまう。体は徐々に、はっきりと見えてくるぞ・・・皮膚はピンク色に染まり、皮膚のあ […]

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短編小説

陽炎の日々 第五話(猟)

2022年11月7日 配信

 僕がZに拉致され、バンで山奥まで走りあの場所に立ち入ってから約二週間……以前の自分とは決別し新たなる自分としてここ、聖域(サンクチュアリ)で日々を過ごしていた。  二週間前に話を戻そう……Zの運転するバンは漆黒の闇に包まれた山道を走り、ついに目的の場所へ辿り着いた。そして、前方に……闇夜を照らす、バンから放たれるライトの先の遥か向こう、建物の影が一瞬、浮かび上がったのを僕は見逃さなかった。  あれはログハウス?コテージのような……その時、バンは突然停車しZは何やらぶつぶつとつぶやくと運転席から外に出た……さあ、どうするつもりだ?お次は……そう考えている瞬間に荷台のドアががらっと乱暴に開き奴が […]

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大和田龍之介 ホラー作家 クリエイティブメディア出版 やべっトラックの中で

短編小説

陽炎の日々 第四話(狂)

2022年10月27日 配信

 うう……う……僕は後頭部に酷い頭痛を覚えながらゆっくりとまぶたを開けた。こ……ここは荷台か……揺れる車内……は!移動中か?  そ、そうだ、思い出した……僕なりに抵抗したけどあの男にバンの荷台に投げ込まれ……どつかれ、散々罵声を浴びせ殴る蹴るの暴行――小説家だと言い張る僕の素性を疑い、真実を吐かせようとそばにあった金属バットで膝と背中を数発殴打。男は激高し、ついには後頭部へのあの一撃……それで、僕は今まで気を失っていたというわけか。  ゴロゴロと車内を転がる金属バットを目にすると、僕の膝はがくがくと震え押し殺していた後頭部と背中の痛みが酷くなってきていた。両足の痛みも酷くズボンを脱げば恐らくは […]

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【連載】1000 レインコート ホラー&ミステリー 大和田龍之介

短編小説

陽炎の日々 第三話(動)

2022年10月19日 配信

 憂鬱な土曜日から数日――あの男を探して……もう諦めかけていたその日の深夜、帰路につこうとしていたその瞬間に……暗闇に紛れて遥か遠くの路地を横切る人影――ああ、あれは……もしや⁉  僕は半信半疑で影を追った。深夜24時過ぎ、別世界のように変わり果てた暗黒に包まれた住宅街。あの影はひょっとすると……最後の望みをかけて、怪しい黒い影を追った。自然と駆け足になる。  あの背中は――暗黒のなかにもうひとつの濃い暗黒が確認できる。それは確実に一定の間隔で動き少しもつれた両足は前方へと進んでいた。間違いない!黒いレインコートにアルミ製のアタッシュケース!あの男に違いない、絶対にそうだ――  僕はできるだけ […]

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ホラー&ミステリー 大和田龍之介

短編小説

陽炎の日々 第二話(始)

2022年10月8日 配信

あの男の言葉…… どうしよう 手遅れだ 終わりだ 死んだ? 全滅 知らない 興味ない 聞きたくないよ  胸騒ぎの土曜日からもうすぐ、一週間……すれ違った男の言葉が未だ忘れられず頭の中で何百回も繰り返した。薄汚れた黒いレインコートにアルミ製のアタッシュケースを持ったあの男をモデルに物語を構築しようとノートPCの画面を見ながら彼の容姿を幾度となく思い浮かべた――暗くなった画面に自分の目が映る……両目は完全に死んでいた――あの男に負けず劣らずの状態だ。  キーボードに両手をかけて、文字を打ち始めた。  アタッシュケースの中身には何が入っている?殺しの道具がぎっちり詰まっている設定だ。どんな凶器か。彼 […]

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短編小説

陽炎の日々 第一話(発)

2022年10月1日 配信

 家にじっとしていることができない。二日も家にこもっていると気が狂いそうになる。金銭的に余裕がなくてもとりあえず、外に出る。これは必須だ。  ホラー作家とは……家にこもってずっとPCの画面にむかっているイメージがあるかもしれないが、それは僕には当てはまらない。三時間も書き続けていることなど滅多にない。あったとしても、どこかしらで何かに気をとられて、作業は遮られてしまうだろう。  暗い部屋で書き物作業、もしくはホラー映画鑑賞……外に出れば、明るい世界が待っている。今日は天気が良く快晴だ。  闇から光のある場所へ。その瞬間はなんともすがすがしい。大袈裟だが、生きていると実感できる。しばらく歩いてそ […]

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短編小説

人・間・以・外

2022年9月23日 配信

 遂に家賃滞納……そろそろ家主の我慢も臨界に達するはず。まもなく部屋のドアを叩きにやってくるだろう。  仕事もなく金もなくなった……今の俺に残されたものは――わずかな古着と壊れかけのノートPC。  最後の切り札としてこのPCを売るつもりだが……わずかな金になるかわりに、数週間分の食費で消えてしまう。  小説……それを書くことを日課としていたが、もうそれさえもできなくなる。  本当にこれで、俺は抜け殻になる。明日からどうやって生きていこうか……鏡を見なくても目が虚ろなのは分かっていた。 自殺……それも幾度となく考えた。 希望もない、未来もない……それならいっそ――しかし、俺には自殺をする勇気がな […]

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短編小説

ショート・ショート・ショート(超短編)『まわり道』

2022年6月1日 配信

ショート・ショート・ショート(超短編)について  それは小説の中でも特に短い作品の事である。つまりは1ページから数枚に収まる長さの超短編である。過去の日本のショート・ショートコンテストを例に挙げるならば、原稿用紙20枚以下の規定の募集があった。では、さらに短いショート・ショートを書くとすればそれは何と名付ければよいか?僕は自分なりに命名することにした……ショート・ショート・ショートと。もっとスマートに命名するならば、ショート✖3でいいのか?では……実験的な超短編スリラー『まわり道』をどうぞ。 『まわり道』(実験的な超短編スリラー)  風ひとつない深夜の山道。  僕は暗闇に怯えながら、帰り道を急 […]

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