2022年5月5日 配信
僕は一人称視点で物語を書くことが多い。
最近で言うと、FPS(ファースト・パターン・シューティング)ゲームでよく用いられる手法だ。
僕の視界に入る他人の全ての言動、耳に入る全ての雑音を拾い書き留める。
そうして、物語が進むうちに徐々に書き手(僕)は他人に対しての殺意を覚え始めることがある。
どの登場人物を消すか、または残すか・・・つまりは僕はこの物語の中に君臨する絶対神だ。
どの登場人物も僕の手の内にあり、好きに動かすことができる。
登場人物の顔を想像し、肉付けする・・・頭の中に幾多の顔が浮かぶ時がある。
愛着が沸けば沸くほど、劇的な死を考えてしまう。
僕はそっとほくそ笑む・・・
知っている・・・それが最大の悦びということを。
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