2022年5月7日 配信
おぞましい殺人妄想を抱える語り手・・・それが物語の主人公、(私)である。
この(私)は冴えない会社員であるが、内面に極度の劣等感と憎悪を抱える人物である。
(私)は同僚や上司の理不尽な言動に普段から敏感に反応し、怒りをため込んでいる。
ストレスの発散として恐らくは随分と前から殺人妄想なるものを創り出し、自分なりのストーリーを練り上げ、楽しんでいた節がある。
当時、この作品を書いている時は(私)は自分を投影していた気もする。
殺人妄想・・・頭の中を巡る醜悪な凶行は実行さえしなければ、犯罪にはなり得ない。
誰しも想像だけなら・・・一度はあるのではないか?
僕は決して聖人君子などではない。
そして・・・完成した物語を読み、完全に理解した。
(私)は自分自身、つまりは分身に過ぎなかったことを。
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