2022年5月9日 配信
僕はどちらかというと絶望で始まり、絶望で終わる物語が好きだ。
一般受けするのは絶望で始まり、困難を切り抜けて最後は希望を胸にハッピーエンド。
僕にもまったくその要素がないとは言わない。
映画だって最近はハッピーエンドが好きで、涙をうっすらと浮かべる時がある。
だが・・・やはり・・・何かが物足りないのだ。
アドレナリンを分泌させる設定・・・
主人公の暗い内面にスポットライトを当て、それを隠しながら生きている主人公。
社会に溶け込み、一見・・・体面を保っているかのように見える――
遠い過去に犯したどす黒い事件をひた隠して、生きるが過去は何かしらに姿を変えて追ってくる。
非常に嗅覚に優れたそいつはどこにいても、何をしても追ってくる。
決して逃れられないのだ・・・自分が生きている限り。
過去が自分に追いついたときには諦めるしかない・・・本当の自分をありのまま受け入れるしかないのだ。
しかし、前向けに考えれば、よき理解者でこの上なき親友。
僕はその追ってくる過去をいつしか『深淵なる同志』と呼ぶようになった。
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こんばんは。
ホラーや、ミステリーが好きなわけではありませんが、何故だか、自分の人生に現れる不可思議なお話を幾つか書いて、趣味の朗読に使っています。
作家では無いので、反則がいくつも有るかと思います。その事で、大切な人を怒らせてしまう結果にもなってしまいました。
こんな状況でも、書くことへの情熱が萎えるどころか、新たなエピソードを紡ごうとさえしています。
ただ、もしかしたら、作家の血が流れている可能性があり、それも掘り下げて行くことが求められている気さえしています。
いつか、その事について、お話ができたらと思っています。