2022年11月22日 配信
ホラー&ミステリー作家の大和田龍之介です。
今回は、趣向を変えて今話題のホラー系YouTuberで作家の「雨穴」氏を取り上げてみたいと思います。
YouTube登録者数は100000万人、不動産ミステリー『変な家』は評判となり、2022年現在の再生回数は1117万回以上だ。また『変な家』は書籍化され、売り上げは20万部を突破。まさにホラー業界においては異例の大ヒットを記録している大注目のホラー作家です。
雨穴氏は顔を隠し、全身黒の服に白い仮面を付けている。まるで『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシのようだ。俺は顔出ししてしまった。。。今回は勧めもあって、渋々鑑賞。。。
うむ・・・なるほど、視聴者からの依頼というかたちで動画は進んでいった。今回は『変な絵』第一章、依頼内容はブログで見つけた日記と五枚の変な絵の謎を解いてほしいとのこと。
雨穴氏は五枚の絵を切り抜き(工作もする)、日記を考察し様々な方向から絵を重ねて意味を紐解いていく。ホラー系YOUTUBERなので、この後の展開はおそらく、絵に秘密があり身の毛もよだつような展開が・・・
一見、普通に人物が描かれている絵を重ねていくことによって何か恐ろしい真実が見えてくる、そんな予想をしながら観ていた。雨穴氏の声はボイスチェンジャーで女性のような声に聞こえる。少し鼻声で聞き取りづらい。きっと性別は男性だろうけど・・・。
一部ネタばれすると、赤い帽子の赤ちゃんの絵を逆さまにし、女性の腹の部分に重ねると逆子の赤ん坊が帝王切開で取り上げられている場面が完成する・・・帽子は大量の血液に裂かれた腹に見える仕掛け・・・そしてそれを取り上げる白い服の年配の女性・・・つまりは看護婦であった。赤ん坊を取り上げられた女性は死亡、つまりは医療ミスだったのでは?というストーリー。
うーむ、あまり肌が合わなかった・・・いかにも東洋的な絵も好きではない・・・目を覆いたくなる残虐なホラー映画で子供だってバタバタ死ぬ場面(洋画でも観ているのに)のそのエグさ、暗いストーリーを幾度となく味わったはずの僕。ある程度満足するはずの僕なのだが。。。
しかし、この後味の悪さはやはり肌に合わなかった・・・暗い、暗すぎるのだ。
独特なこの暗さ、人との距離感が近いこの感覚、言葉では説明できない閉塞感・・・僕も暗くてエグい話は大好物のはず。『発狂山』だって日本が舞台でかなり鬱陶しい物語のはず。
もちろん狂気な主人公の胸の内をひねくれた視点で(エグくて暗い過去を背負い残虐な殺しの想像をする者)描くが・・・私は、欧米系の洋画や本を読み過ぎているせいか?邦画はアニメ以外はほとんど見ない(『ひぐらしのなく頃に』は子供を虐待、殺しすぎる場面が多いので個人的にはかなり嫌いです。)のが心残りというか残念です。
とはいっても、ブログを読みながら謎が隠された絵の考察をしていく様子には少し興味を引かれたのは確か。ミステリー要素も入っているし。
きっと自分が動画を作るのなら、永遠と文章を画面に出して読み上げることしかできない。あとは少し、感情を込めるぐらいしか・・・でしょうか。
でもきっと雨穴氏の動画や小説が好きな方は僕の小説はテイストが違うので逆に興味を持ってもらえるかもしれない。
なぜなら、作品は翻訳された欧米小説を目指して書いている感覚でつくっているので、何より切り口が違う(笑)。
今回は『変な絵』第一章を観た感想を交えてのお話となりますが、あまり書きすぎて『変な絵』の面白味が半減してしまうのは申し訳ないのでここまでにします。
ちなみに台湾や韓国でも雨穴氏は人気らしいですね。な・る・ほ・ど。
というわけで、オリジナリティを追求すべくしばらく世間から距離を置いて身を潜めることにする・・・それでは✋しばしのお別れだ・・・。
大和田龍之介
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